ジャスミン
(創造性、調和、欲望) |
学名:Jasminum officinalis
科名:モクセイ科
精油抽出部:花
芳香:温かく、濃厚な花の香り。甘い。
ジャスミンの花は日が暮れるとより濃厚に香るため、インドでは「夜の女王」と呼ばれています。
恐れたり感傷的なとき、そして不安と落ち込みにさいなまれるときには、私たちは喜びや愛情を分かち合うことから切り離されてしまいます。そのようなときに、この精油は支えて安心させ、喜びを与えてくれます。官能的で温かく、歓喜をもたらす芳香には再び感覚の波が流れるように、心の許容量を穏かに拡げる働きがあります。
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イランイラン
(リラックス、官能の目覚め、
至福感) |
学名:Canaga odorata var. genuina
科名:バンレイシ科
精油抽出部:花
芳香:フローラルで甘く、バルサム調
酔わせる香りでありほのかにスパイシー
イランイランという通称の由来はフィリピン地方の言葉で「そよ風に揺れる花々」といわれています。
イランイランには催淫作用があり、精神を高揚させリラックスさせる作用と、官能的な香りから生まれます。この精油は、恐れや不安感があったり、内向的なゆえに、官能性を押しとどめてしまう人に向く精油です。心の扉を開き、さらに中心を失わせないように働きかけます。内側を統合させ、外側は融合させて、可能性を開かせるのです。 |
カモミール
(力を抜く、寛容) |
学名:Chamaemeleum nobile
科名:キク科科 精油抽出部:花
芳香:甘く温かく、薬草の香りがあり
フルーティー
カモミールの名称は、香りがリンゴに似ていることから「大地のリンゴ」を意味するギリシア語のkamaiとmelonに由来します。
カモミールは神経性のストレス一般を解消する助けになります。最も功を奏するのは太陽神経叢に蓄積された緊張が引き起こす不調です。感情的な欲求が高まり、成就しないとなるとイライラや苦しみを覚えます。過分な自我の欲求が緊張を引き起こし、欲求不満や嫌悪、落ち込みが生じたときに気持ちを軽くしてくれるのがこの精油です。
温かく、リンゴのような香りには満足感をもたらす働きがある一方、穏かな苦味には現実を味わい、心を鎮める働きがあるのです。頑なな期待感を手放し、自己の限界を穏かに認め、人々の支援をより楽に受け入れるように働きます。 |
クラリセージ
(元気回復、明晰さ、
インスピレーション) |
学名:Salvia sclarea
科名:シソ科
精油抽出部:花穂と葉
芳香:温かく、樟脳に似ている。
ほろ苦い甘さとムスクに似た香り。
属名のSalviaはラテン語のsalvere「救う、癒す」に由来します。これはコモンセージが長寿をもたらすハーブとして評判を得ていたことにより、ローマでは「聖なる薬草」と呼ばれていました。
神経系の強壮をはかりながらもリラックスさせるクラリセージは、心と感情の高揚とこの精油に特徴的な至福感をもたらす働きがあります。 |
グレープフルーツ
(拡散する、明るくする、
元気が蘇る)
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学名:Citrus paradisii
科名:ミカン科
精油抽出部:果皮
芳香:爽やかで軽い、シトラス調。
ほのかに甘い。
柑橘類の精油の特徴として、グレープフルーツにも気滞に働きかけ、滑らかに流す作用があります。
これは、心理面での緊張、欲求不満、イライラに効果的です。緊張したり、抑圧的な状況に遭遇したとき、つらさから逃れるため食べ物に慰めを求める人に向いています。このタイプの人は人生、他人、自分自身に高望みしがちです。現実が自らの目標通りに行かなかったり、他人に失望させられたときには、怒りや非難、自己批判をもって反応しがちです。こうした感情は罪悪感と落ち込みにつながり、潜在的に傷つきやすい自分ー批判と屈辱を受けた「インナーチャイルド」ーをなだめるための欲求が続いておこります。
長年蓄積された欲求不満や自己批判の熱を浄化、明確化し、気分を爽快にする特性があるため、怒りを伴う失望感を一掃してくれます。そして、もっと現実的な目標を立て、それを認めるように私たちに働きかけてくれます。
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ジュニパー
(強化する、負担を軽くする、
力を与える) |
学名:Juniperus communis
科名:ヒノキ科
精油抽出部:熟した果実
芳香:爽やかで、松に似たバルサム調。
苦味を含む甘みがあるウッディ調。
フランス語ではgenievreと呼ばれ、それはケルト語の「小さな木」genと「熱くて苦い」を意味するprusに由来するようです。このgenからジュニパーの球果で香りづけられた酒の名称、ジンが生まれました。
ジュニパーは心のわだかまりを溶かし、意志の力を強化します。苦しみゆえに周囲への関心を失い、心配事や苦悩、不快な思い出を堂々巡りする、自らの思いに深く囚われている人に向きます。 |
スウィート・オレンジ
(気楽、順応性、楽観主義) |
学名:Citrus sinensis
科名:ミカン科
精油抽出部:果皮
芳香:温かで、爽やかなシトラス調。
スイートオレンジは滞った気を動かし、緊張と欲求不満を和らげます。温かで、太陽を連想させる甘い香りには喜びと肯定感を呼び起こす力があり、気滞による不機嫌さやイライラを一掃します。
この精油が効果的なのは、有能で仕事熱心な人です。このタイプは完璧主義者で完成と実現に向けて懸命に努力します。そのため、些細な悪条件や間違いを見過ごすことが出来ません。計画を立てることに優れながら、他人に任せられない人柄であるため、頑張りすぎと緊張のあまりイライラが募るのです。
この緊張と外部に援助や忠告を求めることを躊躇する性質こそ回避しがたい事態を引き寄せることがしばしばです。
スイートオレンジはもっと気楽な物事の取り組み方を促します。順応性をまして、出来事をスムーズにこなせるように働きます。 |
サンダルウッド
(静寂、統合、存在) |
学名:Sanralum album
科名:ビャクダン科
精油抽出部:心材
芳香:ウッディ調でバルサム調。
甘く、ほのかにムスクに似ている。
サンダルウッドはアジア諸国の文化と宗教に長く深い関わりがあります。木材は家具や寺院の建材、神々の彫像として刻まれ、また香として、仏教やヒンズー教の寺院において焚かれました。
サンダルウッドは精神を明瞭にさせてオーバーヒートした体を清涼にします。知性の勢いを弱め、とまらない考えすぎの心を抑えて、この精油は内なる統合を経験できる場へと誘います。 |
ゼラニウム
(安心、受容性、親密さ) |
学名:Pelargonium x asperum
科名:フクロウソウ科
精油抽出部:葉
芳香:甘い、フローラル調。新鮮なグリーン調。
ほのかなシトラス調でスパイシー。
感情が意識を圧倒するような人にはラベンダーが適するのに比べ、ゼラニウムは理性と自己の動機が、感情や感動を否定するタイプに向いています。感受性や気楽な自発性、喜びや楽しみを求める健康的な欲求を回復させ、私たちを情緒豊かな人生と再び結び付けてくれます。 |
パルマローザ
(安心、流動的、適応性) |
学名:Cymbopogon martinii 科名:イネ科 精油抽出部:草 芳香:柔らか、爽やか、シトラス調。
若草のようでローズに似た香り。
この精油は石鹸や香水、化粧品の香料として、またタバコの香り付けにも用いられます。
神経系をリラックスさせるパルマローザは動機、落ち着きのなさ、不眠症、イライラに適します。
神経過敏で不安に苦しむ人、変化に順応できず、親密に愛する人が常にいないと耐えられない人に向いています。このタイプの人は依頼心が強く、相手を束縛しがちで、嫉妬にかられる傾向にがあります。愛する対象を「手放す」ことを助けてくれます。 |
ベルガモット
(開放、リラックス、高揚) |
学名:Citrus aurantium ssp.
科名:ミカン科
精油抽出部:果皮
芳香:甘く、フルーティで爽快感のある
シトラス調。
ベルガモットはイタリアの民間療法では大切な治療薬でした。ナポレオンが統治した時代には、とりわけ香水としての人気が高まり、古典的なトワレ、オーデコロンの主要な成分として使われました。
心理的作用としては、気の滞りを拡散させることにあります。気が滞ると緊張やイライラ、欲求不満が徴候として現れ、この状態を解消し「処理」しないと、しだいに落ち込む原因となります。この精油は非生産的な行動や中毒症から精神力を再び戻し、自発性と楽観性を取り戻す助けをします。 |
ペパーミント
(注意深い、忍耐強い、視覚的) |
学名:Mentha x piperita
科名:シソ科
精油抽出部:葉
芳香:新鮮で、清涼な辛味のある甘さ。
爽やかなミント独特の香り。
気分を爽快にする辛味の香りが特徴で、神経系と脳の活性化を促します。
ある観点からは集中力と没頭する力を強化するといえますが、他から見ると、新しい考えや感銘の消化を促すといえます。学習と習得に意識を向かわせ、感情の許容量(忍耐力)の発達も促してくれます。「腑に落ちない」ときには、ペパーミントの働きを思い出してみましょう。 |
フランキンセンス
(瞑想、精神の開放) |
学名:Boswellia carterii
科名:カンラン科
精油抽出部:樹皮
芳香:樹皮様で、バルサム調。
樟脳に似ていながらほのかに
シトラス調。
エジプト人はフランキンセンスを儀式用の薫香や、化粧品として使用し、その歴史は何世紀にも及びます。
特に神経系に重要な働きがあり、リラックスさせて活力を与える力は、神経性の緊張と衰弱の両方に効果的です。ストレスが溜まり、イライラして落ち着かず、眠れないときにはいつでも気滞を解消して滑らかに循環させます。
サンダルウッドと同様に心のおしゃべりをとめ、瞑想や黙想、祈りにふさわしい環境をつくります。心の静けさと洞察を促し、霊的な自己を高めるように励まします。 |
マジョラム
(慰め、満足、思いやり) |
学名:Origanum marjorana
科名:シソ科
精油抽出部:花の咲いた全草
芳香:新鮮なハーブ調。温かく、樟脳に似て、
甘く、ほのかなウッディ調。
マジョラムは気を補い強壮する作用があるため、慢性的な無気力や神経性疲労の両方に効果的です。
疲労と緊張が交互に起こるとき、あるいは不安や不眠症といった症状があるときに役立ちます。「誰もかまってくれない」という孤独感や喪失感が強くなると、本人が実際に孤独であるかは別として、愛情と思いやりを簡単に諦めてしまいます。そんなとき、この精油は、心理面のそれぞれの要素に働きかけ、妄想に駆られる心を鎮め、感情的な飢餓感をなだめ、内面を滋養する能力を高めます。 |
ネロリ
(安心、回復、復活) |
学名:Citrus aurantium var. 科名:ミカン科
精油抽出部:花
芳香:フローラル調の苦味を含んだ甘さ。
温かく、濃厚でオレンジに似ている。
オレンジの花であるネロリは純粋性と処女性を象徴し、花冠として花嫁の頭を飾ったり、ブーケに使われたりしました。
イライラを伴う熱証の精神状態に向き、落ち着きのなさ、不眠症、動機に特徴づけられます。さらに、高血圧にも効果的です。神経と感情面の緊張や抑うつ、急性と慢性の不安に役立ちます。
ネロリは過敏で不安になりやすく、感情的に追い詰められやすい人に効果的です。感受性がするどいために、ストレスへの対応が苦手な人は、消耗しやすく、気分が沈みがちです。さらに、心の中に抑圧された怒りや意識に上らない嫌悪感があると、落ち込みは絶望感へと変わり、身動きできなくなります。このようなときに、安心感と強さをもたらしてくれるのが、この精油です。
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ラベンダー
(静かな落ち着き、
楽な自己表現) |
学名:Lavandula officinalis
科名:シソ科
精油抽出部:花穂
芳香:爽やかなハーブの香りと
フローラルの香りが調和した
苦味のある甘さ。
ラベンダーは心の中核の働きを支えるため、神経の緊張を和らげ、パニックやヒステリーを落ち着かせます。うっ積した感情を開放し、気の流れを滑らかに、欲求不満やイライラを和らげます。自己表現を抑圧するトラウマの痛みを和らげるため、創造性に恵まれながらも、他人の目を気にして表現できずに苦しむ人に向いています。 |
ローズマリー
(自己同一性、献身、運命) |
学名:Rosmarinus officinalis 科名:シソ科
精油抽出部:小枝
芳香:強く新鮮で樟脳に似ている。
バルサム調でほのかにウッディな香り。
古代ギリシアとローマでは、ローズマリーは忠誠心や死、記憶の象徴、学問を象徴する神聖な植物でした。
ロースマリーが適するのは冷淡で虚弱な体質の人で、自尊心が低く、健やかな強い自我に欠けるタイプの人です。ここでの自我とは、世界で自己価値観を見出す能力と、自己実現を追及する原動力を示唆します。心を強め、自己の能力を疑う人の自信と意欲を高めます。 |
ユーカリ
(楽観主義、開放性、自由) |
学名:Eucalyptus globulus
科名:フトモモ科
精油抽出部:葉
芳香:強く、新鮮で樟脳に似ている。
バルサム調で、ほのかに甘い。
ユーカリを最初に治療に用いたのはオーストラリア先住民のアボリジニです。彼らは感染症や発熱の治療にユーカリを用い、燃やしてその煙を吸入していました。去痰作用と抗カタル作用で知られるユーカリは主に呼吸器系に働きかけます。
新鮮で辛味はあるが、鎮静させる芳香は、憂鬱な気分を一掃し、精神を生き生きと蘇らせます。この精油は、家庭や仕事、社会など個人をとりまく環境に、感情的に「がんじがらめ」にされる傾向の人々に向いています。
このような人は、今より自由で豊かな人生経験を重ねる可能性があると感じてはいても、用心深かったり、日ごろの習慣や恐れ、責任感が夢を実現させる方向に進ませません。ユーカリはこのような否定的観念を追い払い、私たちが「息のできる部屋」を内側に作り出します。 |